~歯の根の治療の重要性と当院独自の取り組み=「創・健・美歯根療法」の誕生~
皆様は歯科疾患として虫歯はご存知ですが、虫歯が歯の根に及んだ後に歯の根の中でどんな現象が起こるかは恐らくご存知ないのではないでしょうか。
結論から言えば、歯の根は失活(死んでしまうこと)して菌の感染によって腐敗、これが培地となって菌が多量に増殖、放置すれば顎骨内に感染「病巣」を形成します。
「病巣」が形成されると体内に慢性炎症が常時存在することになりますから、全身的に慢性疾患を引き起こすような事態となっても不思議ではありません。
歯の根の治療は当然、上記のような問題を解決するために行われます。
まず
①治療後の歯の根の管内が完全に消毒出来ることを前提に
②歯の根の先端部が完全閉鎖すると、「歯」の再建という真のゴールまでにはいくつかのプロセスと技術が必要ですが、「歯の根の治療」という治療のゴールは見えてきます。
ところが、歯の根の治療の大前提の①完全なる根管消毒と②その後の歯根の治癒に警鐘を鳴らした著書があります。
『虫歯から始まる全身の病気~隠された「歯原病」の実態~』
ジョージ・E・マイニー著、片山 恒夫監修、恒志会刊行部・訳、2008年6月20日第1刷発行
がその本です。本の中には歯の根の治療後に起こりうる全身疾患が動物実験から特定されています。
その一部をご紹介します。
「関節炎、リュウマチ、心臓病、腎臓、肝臓、胆嚢などの問題、首・背中・肩のこり、眼、耳、皮膚、帯状疱疹、貧血、肺炎、虫垂炎、神経炎、神経痛、神経系障害、動脈硬化」
上記書籍P134より引用
「※眼の感染、患者とウサギの写真、歯のレントゲン写真
※腎臓病(腎炎):正常の5倍の大きさに肥大した嚢胞
※胃潰瘍;潰瘍の孔の写真と感染した歯のレントゲン写真
※卵巣嚢胞:非常に肥大した嚢胞
※精巣:急性の疼痛と腫張
※膀胱:麻痺、潰瘍化、正常の20倍の大きさまで腫張した膀胱
※舞踊病:現在では行動機能亢進症あるいは注意欠陥障害という(9歳児の親の話)
※ヒステリーと倦怠感:患者の感染した歯のレントゲン写真」(上記書籍P145より引用)
私が「歯原病」という言葉に初めて出会ったのはこの本からでした。
「歯原病」は歯そのものか歯科治療後に発生、あるいは治療終了より時を経て発生する口の中の病気も含めた全身の疾患の総称と考えられます。
また「医原病」の一部とも考えられます。
「歯原病」を防ぐべく、歯の根の治療を完結させるために考えられたのが当院の歯の根の治療。名付けて「創・健・美歯根療法」
①歯の根の消毒と
②歯の根の先の完全閉鎖のために、歯の根の治療用の
・洗浄薬、洗浄方法、消毒方法の改善
・歯の根を詰める材料の研究、詰め方の吟味、改良
・歯の根の治癒の確認方法
などを徹底的に見直しました。そして治癒した歯の根の上に「歯」を再建するために
・「歯」としての強度を保つための「歯」のどの部分を残して削るべきかの研究
・土台となる「コア」、その上に被せる「クラウン」の強度と材質の、重金属と環境ホルモンの観点からの見直しなど多岐に渡って吟味、最後に自然療法的テクニックで歯の根の治療の完結と、噛み合わせの妥当性の是非をチェック、顎骨内病巣の有無と治療も同時に行います
。
「歯原病」の原義となった歯の根の治療のブラッシュ・アップの結果
当院独自のホリスティックな歯の根の治療=「創・健・美歯根療法」に到達しました。
どうぞご安心の上、当院の「歯根療法」をお受け下さい。